新しく宇宙産業への参入を志す、ものづくりの事業者さま向けのサービスです。
宇宙開発に用いる基本的な技術は、電気・通信、熱、構造、機構といった各専門技術を統合するシステム技術という点では、地上の産業・民生品の開発で必要とされる技術とさして違いはなく、むしろ産業・民生品の専門技術のほうがはるかに最先端を走っています。
しかしながら、宇宙は地上と異なり、微小重力、高真空、極端な温度サイクル、地上よりも強い放射線に曝される環境であり、また打ち上げ時はロケットの振動に曝されますので、開発する機器には耐環境性が求められます。地上と異なり簡単に安価に保守できる場所に設置するものではないため堅牢な信頼性が求められます。加えて、宇宙ステーションのような有人基地(Manned Base)では、宇宙飛行士と基幹システムの安全性が求められます。耐環境性、安全性、信頼性を担保するために求められる専門技術、円滑に開発を進めるためのシステムエンジニアリングと開発保証のマネジメントに関する社内体制の構築と実行が膨大な作業に見えてしまうことが、高額の打ち上げ費と併せて、宇宙開発産業への参入障壁となっており、宇宙開発業界が産業界たりえく成長しないのです。
それでも、実は、耐環境性、安全性、信頼性については、例えば自動車用の各規格でも求められている項目でもあり、品質マネジメントについてもJIS Q 9001/ISO9001認証を取得されている事業者さまであれば、ゼロからの社内体制の構築が必要なものでもありません。宇宙開発用の規格では、どのような耐環境性、安全性、信頼性が求められ、どのような開発保証のマネジメントが必要十分なのかをご理解頂ければ、それほど敷居の高いものではないことをおわかり頂けるものと思います。
本サービスは、事業者さまが上記のご理解を深められて自信をもって宇宙開発産業にご参入頂けるよう、寄り添ってご理解のお手伝いをさせて頂きます。